LinuxでWiFi 6(11ax)対応のUSB WiFiアダプター(BUFFALO WI-U3-1200AX2)を使う

Linuxで11axなUSB WiFiアダプターが使えるのかを試してみた。

結論からいうと、この記事を執筆している時点ではLinuxでも使える。 ただしWPA2であり、WPA3での接続を確認できていない。 WPA3でも接続できた。(linux-image-5.16.0-1-amd64 5.16.7-2)

www.buffalo.jp

WI-U3-1200AX2はBuffaloが2021年11月に発売開始された11ax対応のUSB無線LAN子機である。

www.buffalo.jp

このアダプターはチップにRTL8852AUが採用されている。 6000円ほどで入手可能だ。

標準では使えないが、ドライバーをインストールすれば使えるようになる。

github.com ドライバーは上記のサイトのものを使えば良い。ライセンスはGPL v2である。 サイトにもBUFFALO WI-U3-1200AX2(/N) with USB ID 0411:0312がサポートされていることが明記されている。

$ git clone http://github.com/lwfinger/rtl8852au.git
$ cd rtw8852au
$ make
$ sudo make install

導入手順はREADMEのとおりである。8852au.koがインストールされる。

d51e571bf4837386deb6791417efbef07c331811のコミットのものを試した。

アダプタを刺すと、次のように認識される。

Bus 005 Device 005: ID 0411:0312 BUFFALO INC. (formerly MelCo., Inc.) 802.11ax WLAN Adapter

あとは、Network Managerなんなりでアクセスポイントに接続しにいけばよい。

$ sudo iw dev wlxxxxxxxxxxxxx link
Connected to xx:xx:xx:xx:xx:xx (on wlxxxxxxxxxxxxx)
        SSID: xxxxxx
        freq: 5580
        signal: -51 dBm
        tx bitrate: 1201.0 MBit/s

2ストリームのアダプタなので、リンク速度が1201.0MBit/sは11axなら妥当なはず。 WPA3もサポートされていそうな雰囲気がありそう(WPA3-SAEとかあるし)なんだけどなぁ。

なお動作を確認できたのは次の環境である。