SylpheedでHTMLメールを表示するためのプラグインにhtmlviewというものがあります。
こいつはWebKitGTK+を使っているので、そのままではWindows版のSylpheed用にコンパイルするには茨の道という状況でした。
0.4.0になって、WebKitGTK+だけではなく、GtkHTMLに対応しました。(Unix系OSならコンパイルできるというだけ)
とはいえ、公開されているそれなりに新しいGtkHTMLのコンパイル済みバイナリは、いずれも新しめのGTK+を要求するのでそのままでは使えないというとても残念な状況でした。 かといって、要求するGTK+のバージョンが古いものを使ってもまともにHTMLをレンダリングできないという致命的な弱点がありました。
そこで、GtkHTML 3.32.2をGTK+ 2.10向けにバックポートしてGtkHTMLを自前でビルドするというとても不毛なことにチャレンジしてみました。
その結果がこちら。
手元に届くコミットメールの差分のHTMLメール程度であれば、それなりに表示できるようになりました。
普段はUbuntu環境なのでWebKitGTK+版としてコンパイルして使っているんですが、これでWindowsでもようやくそれっぽくHTMLメールを表示する環境ができたことになります。
まだきちんと整備してはいませんが、ダウンロードはこちらからどうぞ。